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【poetrie】

息を止めることは簡単なことだった. 何もしていなくても常に息苦しいのに. 鳩尾の奥を醜いモヤが占めている. いくら笑っても晴れない, いくら眠っても晴れない, いくら呼吸していても, この胸の奥が常に私の何かを吸い取っている. 樹に絡みつくツタのようにそれは私から養分を奪い取り, 私の活動力を殺す. 時が解決してくれるときそれは私が衰弱死した時だ. 時の女神が私の首筋に安全剃刀を押し付けているのを, ただぼうっと見ていることしかできない. 女神は残酷なほほえみで言うのだ. "諦めないで," 最後まで生き抜いて.
あるいはずっと閉め切った車の中に長いこと座っているような吐き気. モヤが小さくなることはない, (大きくなることはあっても), しかしその増幅は一時的なものだった.
女神が永遠にして(くれる).
女神が手淫をしてくれる.
酸素の供給が足りない頭で睡眠欲と性欲と食欲以上のものは判らなかった.
一時的な永遠に甘んじることが, この身を邁進させるよりも楽で,
そしてそれ以上に酸素を奪っていく好みのもの=息苦しさが,
私を,
うしなわせていく.





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小伏史央(こぶせふみお)

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