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プロットあれこれ

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 自分のプロットの作り方を紹介します。
 自分なりの主なプロット作成手順は、以下の通りです。

1.頭のなかで常に漂ってるアイディアたちが何らかの拍子で閃きに変わる!!ドドン
2.閃いた設定やストーリーラインを文字に書き起こす(プロット)
3.本文を書き起こす(原稿)

 めっちゃ普通やな。ということで実例をいくつか。




 こちらは「ム」(2012)のプロット。頭に大きく書かれている通り、SF小説の企画「空想科学祭FINAL」用に書き下ろした長編作品でした。
 この頃、ベルヌーイ効果を利用した作品と、ユングの集合的無意識を意識した作品の2作品を書きたいと考えていました。しかしその後、企画内容が発表され、一人一作しか参加できないと知ります。さてどちらを切り捨てるべきか、あれこれ頭の中で2つのアイディアをこねくり回しているうちに、二つのアイディアを組み合わせればいいのだと閃き、手帳にかきなぐったのが上のプロットになります。字が汚いのは閃いたとき電車に乗ってたせい。立ちながら書いたせい。せい。
 ストーリーライン(左ページ)と世界観設定(右ページ上)、そして本文の冒頭(右ページ下)だけを書いた、手の平サイズのプロット。核さえできていれば、これだけの情報量で長編が書けるのです。




 格調ぶって章立てする必要もありません。こちらは「ぐだぐだ至上主義」(2011)のプロット。字が汚いのは座って書いたせい。
 設定とストーリーラインがA4ノート1ページに連なっています。樹形図のように連想していくようにストーリーがつながっていき、雑多に見えますが、連想式であるため必然的につながりのわかりやすいストーリー展開を書くことができ、個人的には扱いやすいプロットでした。



 こちらは「あむの憧憬」(2013)のプロット。愛用しているテキストエディタ、Vertical Editorの機能を使って、本文とプロットをひとつの画面ですぐに見られるようにしています。
 本当はこの作品の執筆時はこのように綺麗に整理はせず、プロット部分はプロット部分のテキストファイルで分けていたのですが、まあ今回は見やすいように。人様に見せる用に。あとVE使いやすいのでおすすめです。
 こちらも「ぐだぐだ至上主義」のものと同じく、矢印でストーリーラインをつなげていくスタイルでした。ただ、やはりテキストファイルですので、矢印の進み方は一方向で、少し使い勝手の悪さを感じました。紙に手書きのほうが、見やすく、書きやすいのではないかなぁと。※字の汚さは考慮に入れません。


 また、もうひとつ大事なこととして、プロットは最後まで大切に持っておくもの。として扱うものではないと思っています。本文と永劫一緒にくっつけちゃうほど、プロットは重要ではない。
 もちろん、作品の核を書き記しておくことは大事です。本文を書き始めるには、作品のコンセプトが固まっていないと、なかなか筆が動かないものです。しかし、いざ筆が乗り、作品がしっかりと独り立ちしてきたころには、むしろプロットは厄介者になります。物語をあらかじめ作った枠組みにはめることになってしまうからです。
 プロットが決めた通りの着地をすることもあります。しかし多くの場合は、プロットを立てたときには思いつかなかった発想や展開が、本文を書いているうちに生まれてくるものです。本文がプロットの枠組みを大きく外れてしまったのなら、プロットを捨ててしまいましょう。そしてその本文の成長に合わせた、新たなプロットを立てましょう。書いている途中でプロットを立ててはいけないなんてことは、ありませんから。新しい発想と筆の進みをもとに、残りの章の分だけのプロットを立てて、またそのコンセプトを文字に興すのです。

 ということでプロットのお話でした。今回取り上げた作品はどれも長編作品ですが、短編もほぼ以上のようにプロットを立てていることが多いです(プロットを立てている場合は)。
 乙一式や掌編式など、短編に限れば他にもいくつか使っている方法があるのですが、それについてはまたいずれ。
 ではでは。
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小伏史央(こぶせふみお)

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