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あと2か月。

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 自分は「テンミリオン」というフリーゲームで公式に用意された、二次創作ページからウェブへの作品公開を始めました。
 それ以前は400字詰め原稿用紙やノートに手書きで文芸作品を書いていました。SF小説や某RPGの二次創作、ダダイズム的な詩のようなものを量産していました。数人、作品を読ませていた人はいましたが、まさに「チラシの裏」といえる活動です。

「チラシの裏」から「チラシの表」への転機となったのが、テンミリオンだったのです。長編小説の連載を開始し、早速反応をいただいたことを覚えています。その後も、掲示板で感想を依頼したり、感想交換会に参加したりなどして、常にモチベーションを保ちつつ完結まで運べた覚えがあります。他にも、掲示板で掌編を投稿する企画に参加したり、詩の大会に参加したり。あと、掌編感想交換会で激辛感想で貶されたり。楽しい日々でした。
 テンミリオンがなければ今の自分は小説を書いていなかっただろう、書いていたとしても、ここまで日常に組み込んではいなかっただろう。常々思います。文芸作品のコミュニティがパソコンの画面の向こうに広がっている、その事実に気付いたことは、大きな支えでした。自分自身、小説を書くうえで読者は絶対的に必要な存在だとは思っていないのですが、恒常的な孤独だとどうか分かりませんよね。温かい場所、小説を書き続ける理由、テンミリオンはまさに自分にとって、ウェブ小説における「故郷」だったのです。

 故郷があるということ。これは現在の創作においても、非常に大きな役割を持っているのではないかなと思っています。
 郷土愛といえばそれまでですが、創作における「帰る場所」があるという安心感は、大きいのではないかなと。創作物(あるいは日常でも?)でよく目にする、実家に帰ります、というやつですね。夫婦喧嘩したときに帰ることのできる場所がある。これって安心感があるなぁと、思うんです。

 それで、この2014年は、自分にとってその「実家に帰った」年でした。てきすとぽいで200文字小説コンテストを開いたり、小説家になろうであなたのSFコンテストを開いたりなど、端からはどう見てもテンミリオンに帰っていない活動の数々でしたが、これらの企画案を実行に移すきっかけも、実はテンミリオンにありました。実行に移すというより、実行を早めたといったほうが適当かもしれません。いずれもいつかは実現するつもりの案として自分の中で温めていた企画でしたが、2014年の中にすべて詰め込んだのは、今年になってから決めたことです。

 今年の初めに、ある方に声をかけられ、テンミリオンについてある提案を受けました。その提案に魅了され、今年の自分はテンミリオンにつきっきりでいたのです。それはまるで楽しい活動でした。郷土愛が満たされていく感覚、その充足感がひしひしと感じられました。この一年間、ずっとです。
 ですがそれは同時に、実家に帰り、自分の現在を停滞させてしまっているぐうたらの生活でもあります。事実、この一年間、自分はろくに本も読まなければ、執筆もろくにできていません。例年と比べれば作品の質も量も、確実に落ちました。このブログを書いている現在、今年中に書きあげた長編作品もありません。その焦燥感が、ならばいっそ、今年は「創作以外の創作活動」で潰してやろうじゃないか! と思わせたのです。企画などの、自分以外の創作に直接的に寄与する活動を、やりたいと思っていたそれらの活動を一気にすべてやってしまおうじゃないか。一年すべてを無駄遣いしてしまおうじゃないか。そうやって「無駄」を清算した後に、後腐れなく実家を去ろうじゃないか――。

 まるでその思いに呼応するかのように、今年の夏にはテンミリオンの投稿作品ならびに掲示板のデータがすべて破損されてしまう出来事がありました。全ユーザの書き込みや作品がリセットされ、更地となった地で再出発する。ユーザらは新時代というスローガンを掲げ、彼らの郷土愛を活発に隆盛させています。

 今年も、残り2か月。この2か月間の「無駄」を、きっちり楽しめればな、と思っています。
 本当はこの記事は今年の末に書くつもりでしたが、多忙になるだろう年末に書ける自信がなく、いまのうちにしたためた次第です。年末はこの記事をもとに、来年以降の活動予定を整理して、2014年の終了としたいところです。
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小伏史央(こぶせふみお)

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